本の紹介(中国史)_r3.7.27更新

本の紹介本の紹介

三国志関係


完訳 三国志(一) 竜戦虎争の巻 (角川文庫) [ 村上 知行 ]

この三国志のシリーズ全5巻は、読みやすいですね。三国志は、黄巾の乱から司馬炎の天下統一までを、フィクションを織り交ぜながら面白く描いています。曹操が官渡の戦いで袁紹を破り、北中国の覇者になったあたりは三国志前半の見せ場ですね。その後、劉備は諸葛孔明を軍師に得て、荊州、益州を攻略し、曹操との漢中争奪戦に勝利して漢中王になり、呉には孫権が父兄から継いだ領地を守っていて三国鼎立の図式が完成し、本格的に三国志の時代に入っていきます。


完訳 三国志(二) 孔明出陣の巻 (角川文庫) [ 村上 知行 ]


完訳 三国志(三) 天下三分の巻 (角川文庫) [ 村上 知行 ]


完訳 三国志(四) 南蛮討伐の巻 (角川文庫) [ 村上 知行 ]


完訳 三国志(五) 秋風五丈原の巻 (角川文庫) [ 村上 知行 ]

兵書関係


孫子新訂 (岩波文庫) [ 金谷治 ]

戦い方について説いたものですが、考え方としての教科書的な本でもあります。孫子を聞いたことはなくても、武田信玄の”速きこと風のごとく”のフレーズは聞いたことがありますよね。この言葉は孫子の中で理想の軍隊像について語ったものです。武田信玄はこのフレーズが好きだったんでしょうね。旗印に書き込むものだから旗が大きくなって、持たされる兵士はさぞ大変だったでしょう。

また孫子の面白いところは、最後の章でスパイの重要性について触れています。「スパイがもたらす情報は軍の要であり、軍はスパイがもたらす情報で行動する」と語って締めくくっています。

孫子は私も高校生の頃に読んで衝撃を受けた本です。

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兵法三十六計〔新装新版〕 (知的生きかた文庫) [ 守屋洋 ]

この本まだ出てましたね。私が高校生の頃に何回も読んだ本です。戦いの方法を36個紹介されているわけですが、ひとつひとつは単純なのですが、巧妙に実行することで大きな成果が上げられることが、ドイツ軍の電撃戦を例に解説されていたりします。

戦国策


戦国策 (講談社学術文庫) [ 近藤 光男 ]

文庫本になりましたね。私が読んでいたころはもっと大きくてごつかったのですが、大学生ときは常にカバンに入れて、電車の中でよく読んでいました。信頼関係の話があるかと思えば、権謀術数があったり、戦に勝てないのは将軍に決死の覚悟がないからだ、と注意される将軍が出てきたりと、結構面白く読める本です。

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